栗造総研

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【動画感想文】財務省が負けた…『骨太の方針2022(案)』(5/31 別冊!ニュー速通信)

YouTubeを始め動画を見ながら日本と世界について考える「動画感想文」。最近見た動画について、オススメする意味も込めて感想文を綴ります。

今回の動画はこちら。

 

 

自民党内で、財政積極派と緊縮派の争いがあり、結果、積極派が勝利しそうだという、誠に喜ばしい話です。もちろん、緊縮派には財務省がべったり付いていますので、即ち財務省の敗北です。

動画は骨太方針案の発表前ですが、発表された案も、ほぼ同じ内容です。

経済財政運営と改革の基本方針 2022(仮称)(原案)
内閣府 令和4年第7回経済財政諮問会議より

「財政健全化の『旗』を下さず」というところは緊縮派の主張ですが、「マクロ経済政策の選択肢が歪められてはならない」などは積極派の主張が通っています。

また、プライマリーバランス黒字化の目標に対しては「状況に応じ必要な検証を行っておく」としています。須田慎一郎氏の見解では「状況に応じ」というところが曲者だそうですが、それでも検証の余地が生まれたのはポジティブに評価できます。

また、動画が出た後の話ですが、防衛費増額について「5年間」を明記する方向に調整が進んでいるそうです。

岸田首相の特徴は、自身の信念がなく、周りの意見に振り回されるところです。一度決めたことでも反対意見が多ければ簡単に決定を覆します。首相としては全く支持できない特徴ですが、今回はいい方に出そうです。

ぜひ骨太方針を踏まえて、積極財政に打って出て欲しいです。

それにしても、世の中の風潮もかなり変わってきたものです。財政健全化よりも経済成長を優先させる方向に変わってきてますし、防衛費増額も容認する世論が増えてきています。

骨太方針の閣議決定は週明け火曜日とのことなので、それまでに財務省が巻き返さないよう、願うばかりです。